メタボリックシンドロームに関する理論はありますが、肥満がどのような病気の原因になっているかという具体的な話には、まだ異論が多く、実態はほとんど分かっていません。
「肥満と病気は全く無関係」と断言している研究者さえいるのです。
意見が分かれる理由の1つは、肥満に関わる因子が無数にあって、病気との因果関係を証明するのが難しいからです。
例えば、BMIと心筋梗塞の発生率を比べ、強い比例関係が見つかったとします。
しかしこの結果だけから、「BMIが大きい人(肥満)は心筋梗塞になりやすい」と結論する事はできません。
なぜなら、一般に年を取るにつれ運動量が減少する為、体重は増えていくものであり、誰でも年齢とともにコレステロール値、血糖値、血圧などが上昇していくからです。
対象者の年齢にばらつきがある場合、年齢に関係してくるかもしれず、BMIや肥満と心筋梗塞発生の間に直接的な関係があるとは言えなくなってしまいます。
年齢ごとにグループ分けをして、調査を行うなどしても、問題はこれだけにとどまりません。
男女差や食事、運動、喫煙、飲酒など、考えると、きりがなくなってしまいます。
結局、どのようにデータを分析しても、肥満と病気の関係を証明するのは難しいのです。
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